縮毛矯正で失敗をした人に必ず読んでほしい記事【画像付き】
こんにちは!東京 銀座 縮毛矯正 くせ毛カットが得意な美容師 井上賢治です。
→くせ毛 縮毛矯正のスペシャリストとして取材していただきました。
縮毛矯正の失敗は治せるものもあれば、治せないものもあります。
それは失敗の種類にもよるのです。
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縮毛矯正の失敗
縮毛矯正の失敗はとりえしのつかないことです。
・ビビリ毛になってしまう
・根元が折れてしまう
・クセがあまり伸びなかった
・うねりが強くなった
この失敗の中でも”ビビリ毛”と”根元折れ”は断毛にもつながる最もやってはいけない失敗です。
そもそも縮毛矯正の失敗はなぜ起こるのでしょうか。
全て美容師側の3つのミスで起こります。
【1、カウンセリング不足】
・縮毛矯正は前回いつかけたか
(間で部分縮毛矯正で前髪だけやっていないかなど確認)
・いつもどのようにお手入れをしているか
(アイロンやコテの温度はいつも何度で使っているか確認)
(どこの部分を重点的に当てているか)
・カラーは美容室でやっているのか自宅でやっているのか
(カラーの頻度と明るさの確認)
【2、美容師の知識不足】
・髪の場所による痛みの違いを理解する
(うぶ毛、襟足、もみあげ、横、後ろで髪の強さは全く違います。)
・髪の傷みに対してのお薬の選定と時間を変える
経験や知識が全てです。
【3、美容師の技術不足】
・お薬を塗るスピードと塗布量の調節
(最初にお薬を塗った部分から最後に塗り終わった部分だと時間が大幅に変わります。)
・アイロンの当て方
(アイロンを当てる温度、力加減、スルーするスピードをクセの強さによって変えること)
縮毛矯正は美容師の誰もができる技術ではありません。
上記に書いたこのポイントを最低限おさえていなくては”髪をできるだけ傷ませない縮毛矯正“をすることはできません。
縮毛矯正は一度失敗をしてしまうと取り返しのつかない技術です。
髪の状態に対してここまで聞き出してくれない美容師さんには正直いって縮毛矯正はあまりお願いしない方がいいかもしれません。
本日のゲストの方は”縮毛矯正の失敗により髪がチリチリのビビリ毛”になってしまったお客様です。
本日のゲスト
【髪の状態】
・前髪の一部分がビビリ毛になっている
・全体的に膨らむクセがある
・髪がゴワゴワで硬くなってしまっている
・毎日アイロンを自分で当てている
・縮毛矯正の周期は3ヶ月に一回くらい
なぜここまで髪が痛んでしまったのでしょうか。
髪が痛んだ2つの原因
1、縮毛矯正をかけた部分にもう一度お薬をつけてしまっているから
実はこれが縮毛矯正で一番髪が痛む原因です
一度縮毛矯正をしている部分の髪はとても繊細です。
強いお薬が少しついただけで髪はすぐに痛んでしまいます。
基本的には一度かけた部分にはお薬をつけないリタッチをして毛先はトリートメントで保護することをオススメしています。
そのため縮毛矯正は必ず一度できれいに伸ばさなくてはいけないのです。
2、毎日アイロンを自分で当てている
毎日のアイロンは実は一回の縮毛矯正よりも髪が痛みます。
ストレートアイロンは自分で力を入れられるため、本来丸い髪のタンパク質を潰してしまい髪が硬くなる原因になってしまいます。
今回のモデルさんの髪の痛み方はヘアカラーの痛みではありません。
なぜなら髪がゴワゴワで硬くなってしまっているからです。
髪が硬くなる痛み方は縮毛矯正のお薬やアイロンの熱による痛みなのです。
解決方法
1、ビビり直し
ビビり直しとは残り少なくなった髪の結合を優しいお薬で伸ばし、その後にヘナで髪の中にタンパク質を補っていく方法です。
【メリット】
・手触りが多少良くなる
・髪にハリとコシが出る
【デメリット】
・2週間〜3週間に一回ヘナをやり続けなければいけない
・ヘアカラーを変えるのが難しくなる。
・髪が完全に生きかえるわけではない。
一度髪が痛んでしまった部分は元どおりには戻りません。
最も大切なのは縮毛矯正の失敗をしないことです!
髪を痛ませないためには以下の方法を必ず徹底してください!
縮毛矯正の失敗から髪を守る方法
【縮毛矯正をするときはリタッチのみにする】
以前やっている部分はトリートメントで保護しながら、根元が伸びてきた部分だけを縮毛矯正します。
※もし仮に前に縮毛矯正をやった部分が伸びていなくて、ストレートにしたい場合は、必ず経験値のある美容師さんにお願いした下さい!
2、毎日のヘアアイロンの温度は110°〜120°であてる
毎日のアイロンでの髪の痛みは非常にわかりづらいものです。
そこを見分けるのは縮毛矯正に経験のある美容師でなくてはなかなかできません。
できる限り髪を痛ませないようにアイロンをあてる必要があります。
毎日自分でアイロンを当てている方は110°〜120°で当てて下さい。
髪が痛みにくい温度は110°〜120°までと言われています。
それ以上の温度でアイロンをあてるのならば通すスピードを早くするなどの調節が必要です。
縮毛矯正は慣れている美容師が担当すれば本来そこまで痛む技術ではありません。
仕上がりはもちろん乾かしただけです。
仕上がり
今回施した技術
《前髪のビビリ毛直し》
ビビリ直しができる特殊なお薬で痛んだ部分をなじませてザラつきをとりました。
手触りを一時的によくしただけなので、この後から月に一回ヘナによる髪の空洞化を埋めるケアをしなくてはいけません。
《今までの伸びがあまい部分のくせを伸ばす》
前回、前々回の伸びがあまい部分は痛みが出ないように優しいお薬でクセを伸ばしました。
髪の痛み方が場所によってかなり違ったのでお薬を丁寧に塗る分けました。
まとめ
縮毛矯正はくせ毛の方にとっては、髪をサラサラのストレートにできる夢のような技術です。
しかしクセを伸ばすというのは、それ相応に髪の痛みやリスクがあり簡単にできる技術ではありません。
失敗してしまった場合は、自分では処置をせずにまずは美容師の方に必ず相談してください!
縮毛矯正は失敗をしてしまう前にまず本当に上手い美容師を見つけることが大切です。
何よりも大切なのが美容師が”どれだけすごいくせ毛の方を担当しているか”です。
縮毛矯正に自信のある美容師は必ずブログなどで発信しているので、まずはインターネットで検索してくださいね。
実際のゲストの縮毛矯正によるリアルヘアカタログ
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最後までお読みいただきありがとうございました。
Michio Nozawa Hair Salon Ginza 店長 井上 賢治