縮毛矯正とは|初めてやる人向け安心ガイド|丁寧な解説付き
こんにちは!年間3000人以上のくせ毛の方を担当している
東京 銀座の縮毛矯正 くせ毛カットが得意な美容師 井上賢治です。
≫くせ毛 縮毛矯正のスペシャリストとして取材していただきました。
自身がくせ毛で悩み、沢山のお客様を担当させていただいている経験から記事を書きました。
この記事は実際の施術の際の説明を元に書かれています。
こちらの記事を読んでいただけたら、初めての縮毛矯正でも安心してできるようになります。
縮毛矯正が初めての方からのご相談
こんにちは!縮毛矯正を初めてかけるのですごい不安です。
ご相談いただきありがとうございます。縮毛矯正を初めてかける方は皆さん最初は不安ですよね。具体的にどんなところが不安ですか?
友達が「まっすぐになりすぎてしまったり、髪が痛んでしまう」と言っていたので。
そうですね。縮毛矯正はやり方を間違えると確かに髪は痛みます。美容の技術の中でも1、2を争うほど慎重にやらなくてはいけない施術です。
今回はブログをすごい調べて、井上さんなら大丈夫そうだと思い勇気を振り絞って来ました。
ありがとうございます。お任せください!
では縮毛矯正がどんな技術なのか写真やTwitterの動画を交えながら解説していきますね!
縮毛矯正で失敗しないカウンセリング3つのポイント
1、やりたい髪型を明確にする
2、髪の状態を理解する
3、適した薬剤を選ぶ
1、縮毛矯正をすることによりどんな髪型にしたいのか
まず初めに縮毛矯正は“髪の美容整形”だと思ってもらえると良いです。
「縮毛矯正をすると髪は長めじゃないとだめ」
「まっすぐになりすぎるから前髪を作れない」
などマイナスな印象を持っている人も多くいますが、実際には縮毛矯正をしてできない髪型はありません!
チャレンジしたいヘアスタイルあるのであれば美容師さんになんでも相談してください。
やりたい髪型にするための縮毛矯正と理解しましょう!
2、髪の状態と履歴を見て聞いて触って確認する
✔︎ 大切なポイント
・毎日のお手入れはどうやっているのか
・一番気になるくせはどこか
・ヘアカラーはしているか(している場合は美容院か、自宅でセルフカラーをしているか、毛先まで薬を伸ばす頻度も確認)
・縮毛矯正やパーマはかけているか
・自分でストレートアイロンやコテを当てているか(当てている場合、温度と当てる頻度はどのくらいか)
※見て、聞いて、触って、髪の状態をしっかりと把握することが大切。
確かに美容院で髪についてここまで詳しく聞かれることも、触ってもらうことも今まで一回もなかったです。
実は縮毛矯正で失敗する多くの原因はカウンセリング不足です!初めての方だと今までの美容院でどんな施術をしてきたか、毎日どんなお手入れをしてきたか、わからないことが多いので、最初はしつこいくらい聞いてしまいますが 笑
3、髪の状態に合わせてお薬を決める
髪の状態は、産毛、顔まわり、横、後ろ、真ん中で、ほとんどの方がくせの強さ・髪の太さが違います。
場所によってお薬を塗り分けることが縮毛矯正で髪を傷ませない大切なポイントです。
※この塗り分けができないと髪が痛んだり、くせが伸びない部分が出てきたりして縮毛矯正のムラにつながります。
ほとんどのお店が2種類くらいのお薬で縮毛矯正をやることが多いのですが、今メーカーから出ているものでそこまで多くの髪質をカバーできるお薬はありません!
お薬の細かい選定と塗り分けが必須になってきます。
縮毛矯正ってアイロンをあてることが一番大切だと思ってました。
そうなんです。皆さん、縮毛矯正ではアイロンが一番大切だと思っている人がほとんどです。
でも一番大切なのはカウンセリング、次に大切なのはお薬の選定と塗布なんです。
ではこれからは技術の話をしていきますね。
縮毛矯正とは
1、髪の結合を切る
2、アイロンによる熱変性でくせを伸ばす
3、最後のお薬で定着させる
1、髪の結合を切る
髪には4つの結合が存在します。
・ペプチド結合
・シスチン(S-S)結合
・イオン結合
・水素結合
✔︎ ペプチド結合
髪を構成するアミノ酸の主な結合。
縮毛矯正などの強いお薬でこの結合を切りすぎると、髪が傷みビビり毛などの縮毛矯正の失敗へとつながります。
✔︎ シスチン(S-S)結合
縮毛矯正やパーマの還元剤により切断される結合。
主にここにお薬を反応させて髪の結合をほどきます。
✔︎ イオン結合
ー(マイナス)イオンと+(プラス)イオンの結合で、髪の健康な状態が弱酸性(ph4,5〜5,5)と言われるのはこの結合があるため。
ヘアカラーやパーマ、縮毛矯正をしてphがアルカリ性に傾くと切断される結合。
✔︎ 水素結合
髪が濡れると切断される結合。
濡れた髪は強度が4割ほど弱くなります。
※縮毛矯正は4つの結合のうち、シスチン(S=S)結合、イオン結合、水素結合を切断して髪のくせをほどきます。
なんか縮毛矯正ってすごいことをしているんですね。。。
そうなんです!
ここまできてやっとアイロン操作になってきます。
そう考えると縮毛矯正はアイロンよりもその前がとても大切だとわかりますよね!
2、アイロンによる熱変性でくせを伸ばす
熱変性というのなんですか?
熱変性というのは、アイロンの熱を使って髪の中のタンパク質を変化させることで、わかりやすくいうと、卵に熱を加えて茹で卵にするイメージで、くせ毛の形を変えていくんです!
すごいわかりやすいです!髪も卵も同じタンパク質からできているのですね!
そうなんです!卵と同じで髪もアイロンの熱を当てすぎるとどんどん硬くなっていきます。
アイロンのベストなイメージは半熟卵のように内側に柔らかさを残すことなんです!
美容師が縮毛矯正で扱う温度はだいたい180°〜200°。
かなり高温ですが、僕は低温で何度もアイロンをあてるよりも高温でサラッとあてる方が良いと思っています。
個人的な見解だと200°以上を使うと髪が傷みます。
ここで大切なのがアイロンの当て方ではなく、アイロン前の髪をどれだけまっすぐな状態で当てられるか。
確かにアイロンをあてる前に特殊なブラシを使ってやってましたね!適度なひっぱりが心地よかったです!
僕の中では縮毛矯正のアイロンは補助なイメージなんです!
アイロンを当てる前の髪をどれだけまっすぐな状態でにできるかで全て決まります!アイロン操作は半熟卵を作るように力を入れずに慎重に丁寧に。
井上さんのこだわりがすごくて、アイロン中も心地良くて終始安心してお任せできました!
アイロンは髪をひっぱりすぎないように適度なテンションであてるので寝てしまう人がとても多いです 笑
3、最後のお薬で定着させる
髪を再結合させるためには、必ずこの最後のお薬【酸化】が必要です。
この結合をしっかりしないと、再結合しない分子がシステイン酸となって髪に残ります。
これが縮毛矯正をやった後で髪が傷む原因です。
2液には【過酸化水素とブロム酸】があり
過酸化水素は、髪を柔らかく自然に仕上げたい方向けで時間を5〜10分おきます。
ブロム酸は、髪にハリコシを出したい方向けで時間を10〜15分おきます。
時間にして2時間半くらい。こんなに長く美容室にいたことは今までなかったですが、説明も面白かったのであっというまでした。
このお薬をつければ終わりです。
このお薬で髪の固定していくのでしっかり時間をおかせていただきますね。
仕上がり
仕上がりはもちろん乾かすだけです!
今回のくせ毛は連珠毛と捻転毛のミックスで何もしないと髪がゴワゴワして広がりまとまりません。
その髪質が縮毛矯正をすると乾かすだけでここまでサラサラになります!
頭の大きさが半分くらいになった気がします。
もっと早く縮毛矯正をやっておけば良かったです!
初めて縮毛矯正をした方は皆さんそう良います!笑
仕上がり喜んでいただけてとても嬉しいです。
まとめ
縮毛矯正をした髪は半永久的に残ります。
それが縮毛矯正の良いところでもあり、気をつけなくてはいけないところでもあります!
初めての縮毛矯正で失敗をしてしまうとトラウマになってしまう方が多いのですが、縮毛矯正は本来うまくやれば、髪を傷めずに毎日のお手入れを簡単にできる素晴らしい技術です。
全ては担当する美容師さんの知識と技術と経験に左右されます!
お願いするときは必ず縮毛矯正、くせ毛の扱いが上手い美容師さんを見つけてお願いしてくださいね。
実際のゲストの縮毛矯正によるリアルヘアカタログ
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